結婚記念日
毎年この季節にやってくる。
もう12年。
早いような長いような。
この長い年月の中で、私はどれだけ成長できただろうか。
生まれ育った環境の違う他人と生活を共にすること。
「好き」でいっぱいのスタートから月日が流れること。
「新鮮」が「当たり前」になること。
「理想」は「期待」だということ。
家族が増え「自分」の時間が制御されること。
「我慢」という不満が爆発しそうになること。
「自分ばっかり」という感情に支配されそうになること。
己を知らな過ぎた自分。
12年経った今、どれだけ己を知ることが出来ただろうか。
何かは変わったが、何かは何も変わっていない。
自分だけがかわいくて
自分さえよければ何でもいい。
勝手に抱え込んだ我慢の矛先を弱者に向け
放っても解放できない気持ちを仕舞い込み続ける。
それは「本当」か?
自分は何がしたかったのか?
何を思って、どんな自分で在りたいのか?
気づけば人生の半分を生きて
ようやく己と向き合うことを知る。
何でもできると思っていたのに
他人に優しいと思っていたのに
180度違っていた。
自分勝手でわがままとは、自分のためにある言葉だと知る。
どう在りたいのか。
どんな人生を送りたいのか。
上っ面の「人のため」ではなく、
自分のためにどう生きたいのか。
周りを幸せにしたいなら、まずは己から。
人生の折り返し。
ひとつひとつ丁寧に。
自分のために。
わたしにとって
間違いなくこの結婚は人生の大きな転機。
自分を向き合い、成長すること。
それを突き付けてくれるもの。
とっても厳しく
とっても優しい。
もしも明日、私が死んだら…
子供たちには「ありがとう」と伝えるだろう。
だけど
夫には「ごめんね」しか言えないかもしれない。
謝罪の言葉は次々出てくる。
「ごめんね」がひとつづつ消化されるように
自分にできることを精いっぱいやってみよう。
いつか「ありがとう」でいっぱいになるように。
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